リバーブは、部屋やホールで鳴っているような響き(残響)を足すエフェクトです。 録ったままのボーカルは響きが無く、オケの中で浮いて聞こえます。リバーブで「同じ空間で歌っている」感じを作るのが目的です。 ここでは、今も無料で手に入るリバーブをまとめました。配布状況は、2026年9月28日に各社の公式ページで確認しています。
リバーブの種類と、ボーカルでの向き不向き
| 種類 | 響きの特徴 | ボーカルでの使いどころ |
|---|---|---|
| ルーム | 短く、近い響き | 声を近くに置いたまま、なじませたいとき |
| プレート | 明るく、なめらか | ボーカル用の定番。歌ってみたで一番出番が多い |
| ホール | 長く、広い響き | バラードのサビなど、広がりを出したいとき |
| 初期反射(アーリーリフレクション) | 壁に一度はね返った音だけ | 残響を増やさずに、立体感だけ足したいとき |
無料リバーブ
Dragonfly Reverb(Michael Willis)
ホール・ルーム・プレート・初期反射の4つのリバーブがまとまった、無料のセットです。オープンソースで、Mac・Windows・Linux に対応しています。 種類ごとにプラグインが分かれているので、上の表の使い分けをそのまま試せます。まず1つ入れるならこれです。 - 公式:michaelwillis.github.io
Kilohearts Essentials(Kilohearts)
リバーブ・ディレイ・コーラスなど、30種類の小さなエフェクトがまとまった無料のセットです。Kilohearts のアカウントで受け取ります。 ほかのエフェクトと一緒に受け取れるので、ハモリやコーラスに軽く響きを足すときの手持ちとして便利です。 - 公式:kilohearts.com
Ultiverb(Libelula Audio)
2026年9月に出た多機能な無料リバーブです。5種類の空間を選べて、歌っている間だけ残響を下げる「ダッキング」付き。今のところ Windows 専用です。 - 記事:無料リバーブ「Ultiverb」が登場
有料の新製品(導入価格あり)
有料のプラグインを国内のお店で円で探すなら、イケベ楽器店のディレイ・リバーブ プラグインの売り場(PR)も便利です。
価格は変わることがあるので、各記事と公式ページで確かめてください。
歌ってみたでのかけ方のコツ
- センドでかける:ボーカルのトラックに直接挿すのではなく、リバーブ専用のトラックを作って、そこへ送る量で調整します。ハモリや別のボーカルも同じ空間に送れるので、まとまりが出ます。
- プリディレイで言葉を守る:リバーブの鳴り始めを 20〜60ms ほど遅らせると、歌の子音がはっきり残り、言葉が濁りにくくなります。
- 低域と高域を削る:リバーブの音の低い帯域(200Hz くらいまで)を削るとこもりが減り、高い帯域を少し削ると「サ行」の響きが目立たなくなります。
- かけすぎの目安:ボーカルだけを聴いて「少し足りない」くらいが、オケと混ぜるとちょうどよいことが多いです。
- ダッキング:歌っている間だけ残響を下げ、フレーズの切れ目で響きを広げると、言葉がはっきりしたまま余韻が残ります(Ultiverb など、付いているものがあります)。